2023年の師走も半ばとなりました・・・

ずいぶん更新の間があいてしまいました。

じつは、8月9月と続けて、保護犬保護猫をお見送りし、ペットロスに陥っていました。

日頃から所長が、トラウマやペットロスについて、お話しをする立場にありながら、自らが体験すると、こんなにも制御不能であるとは・・・不覚でした。

アニマルパートナーを見送ったのは、初めてではありません。
ただその子(トイプードルのさくらちゃんhttp://京都産業医.com/blog/%e3%80%8c%e5%8f%af%e6%84%9b%e3%81%84%ef%bc%81%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%80%8d%e3%81%a7%e3%80%81%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%81%e3%82%a8%e3%82%a4%e3%82%b8%e3%83%b3%e3%82%b0%e2%99%aa/)は、もう少しで京都市に表彰してもらえるほど長生きをし、心残りと言えば、私たちが留守の時に亡くなっていたことですが、最期まで自分の足で立ち、食欲もあり、また手元でお世話できましたので、悔いというものはありませんでした。

8月に亡くなった保護犬の福ちゃんhttp://京都産業医.com/blog/%e3%81%82%e3%82%8b%e7%8a%ac%e3%81%ae%e3%81%8a%e8%a9%b1%e3%81%97/も、推定14才と、大きなサイズのワンちゃんとしては長生きで、最期の数日は寝たきりになったものの、下のお世話も全く苦にはならず、身体は動かなくても尻尾だけは健気に振って、私たちの声かけやお世話に応えてくれましたし、最期はすーっと枯れるように旅立ちました。

旅立つ瞬間は、ワンッと一声吠えてくれましたのに、私たちは明け方の夢現ですぐに起きてあげなかったことは悔いていますが、それでも今生、充分に添い遂げたとの思いはあります。

ところが、9月に亡くなった保護猫マナちゃんは、まだ6才で、それまで全く何の兆候も無く、あまりにも突然でしたため、私たちは、ただただ呆然とするばかりで喪失感は、想像を絶するほどでした。
しかも苦しんで息を引き取る瞬間を目の当たりにしたことがトラウマにもなりました。

世界では、それどころではない悲劇が起きていることは承知していますが、この感情は、制御不能なものです。

つくづく人間は、自らが体験しないと本当の痛みはわからず、学びも得られないものだと痛感したしだいです。

(追記)

この数年、世界を混乱に陥れたパンデミックの現状です。

『相互監視なんかせず自分なりの方法で暮らせば良いだけです』
https://twitter.com/akibaekicli/status/1702981470208602123?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『まさにこれです』
https://twitter.com/akibaekicli/status/1736686312349123041?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『目的が変わってしまった・・・』
https://twitter.com/nakanoke69/status/1698844148063998204?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『日本だけまだ・・・』
https://twitter.com/dream21ai/status/1732510391069253924?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『確かに・・・』
https://twitter.com/hudikaha/status/1721347361660883040?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『・・・』
https://twitter.com/awakend_citizen/status/1733829248669159680?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『辛すぎます』
https://twitter.com/ayakomiyakawa/status/1683356654870331393?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『ご意見』
https://twitter.com/k_orchestra/status/1721478445228785904

『皮肉がリアル過ぎる・・・』
https://twitter.com/akibaekicli/status/1701438823232917655?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

(追記2)

少し気持ちを安らかに・・・

『優しい世界』
https://twitter.com/wakoku_fkd/status/1733823984259760370?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『優しい世界2』
https://twitter.com/fuhentetsu/status/1733680573150072857?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

『優しい世界3』
http://petfun.jp/dogs/21146/?fbclid=IwAR2Oey_coLiEWkG39qT-qNAspC_z48aGdNQJeiRLtUMG_QbZ3ITEaaUa2Us

『優しい世界4』
教えているワンちゃんの真剣な眼差しが胸を打ち、何度見ても涙が出ます・・・
https://twitter.com/wakoku_fkd/status/1735477996751077872?s=43&t=NQ_c2M-RyBKHvsqYWwUwYA

(橋本由美)

五山の送り火

早いもので、今年ももう、8月も下旬となりましたね。

7月の祇園祭のお囃子が、京のそこかしこに流れ始めると、「あ~もう夏やなぁ」と、高揚感を感じますし、
8月16日の五山の送り火が終わりますと、「もう夏も終わりやわぁ」と、少し物寂しい気持ちになります。

京都の街を囲む五山において、お焚き上げにより、大文字、妙法、舟形、左大文字、鳥居の文字が浮かび上がり、お盆の間、現世に降りて来ていはりましたお精霊(しょらい)さんを、あの世にお見送りするとされています。

かつてバブルの時代には、私どもも、ホテルの上階のレストランなどで、ディナーを楽しみながら送り火を鑑賞していましたが、今は、自宅の近くの河原から、家族と共に、静かに、亡き親や祖父母、友人知人を想いつつ、山々の炎を眺めています。
本来の姿に戻ったのでしょう。

今年は、十六夜の月が美しく、ちょうど、大文字の点火に合わせるように輝いていました。

お精霊さんがたに感謝しつつ、今年も、そろそろ夏じまいに着手してゆきます。

(橋本由美)

アニマルセラピー

医療従事者が、動物を治療の補助として用いる『動物介在療法』(Animal Assisted Therapy, AAT)と、動物との触れ合いを通じ生活の向上を目的とする『動物介在活動』(Animal Assisted Activity, AAA) を、日本では、まとめて『アニマルセラピー』と呼んでいます。

動物と触れ合うことによる、ストレスの軽減や自信回復の効果を通し、精神の健康を取り戻すことを期待するものです。

難病の子供を支える『ファシリティードッグ』ファシリティードッグ の活動は、日本でもようやく認知されるようになりました。シャイン・オン!キッズ

また、猫がゴロゴロ喉を鳴らす音の周波数は、人の体の緊張をほぐす副交感神経を優位にする低周波で、自律神経やホルモンバランスを整える効果があるとされ、ヨーロッパでは関節リュウマチの療法として取り入れられているそうです。猫効果

老人ホームで動物を飼ったり、少年院で入所者に犬の世話を担当させる、ということも、アニマルセラピーに含まれるでしょう。

最近は、『ペット可』のマンションも増えてきましたが、複雑でストレスの多い現代社会において、人々が、自然にそうした効果を求めるようになってきたのかもしれませんね。

(橋本由美)

プルースト効果

ふとした香りから、過去の記憶が呼び覚まされることを、『プルースト現象』と言います。

フランスの文豪、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』(1913年から1927年にわたり執筆)の中で、主人公が、マドレーヌを紅茶に浸した香りにより幼年時代を思い出すシーンから名付けられました。

五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)のうち、視覚や嗅覚などは、まず、情報を管理する大脳皮質に伝達されますが、嗅覚のみは、それを経由せず、本能を司る扁桃体や記憶を司る海馬に、ダイレクトに伝達されるそうです。

そのため、『香り・匂い』は、人の記憶や感情への影響が大きいとされ、近年では様々なビジネスにも応用されています。

また、幸せな記憶とリンクした香りには、精神的な傷(トラウマ)を癒やす効果があるとの研究もなされているそうですし、心身の健康状態の改善に有効なようです。

私は、もう20年以上前に、幼い息子たちを連れてディズニーランドへ家族旅行をした時に泊まったホテルに置いてありましたポプリの香りが懐かしく、それに似た香りを、ふと感じた時に、あの頃の日々が蘇り、涙が出そうになります。
息子たちは、もうすっかり大人になりましたが・・・・・・・

今は、お家の玄関や階段に、アロマキャンドルを置いています。
美しい花鳥の絵付けがなされたガラス容器に入ったブランドのものが好きで、少しずつ集めています。
実際に火を灯すことはありませんが、通る度にふんわりとした香りを感じ、ほっと心が安らぎます。

皆さまも、懐かしい香り、幸せな香りで、『ご自分のプルースト効果』を感じてみられてはいかがでしょうか♪

(橋本由美)

生きてることが辛いなら

森山直太朗さんの『生きてることが辛いなら』という歌を、最初に耳にした時には、
「なんてヒドい!」と、衝撃を受けました。

けれども、最後まで聴いてみて、また何度も聴いてみるうちに、これは、『傷付いた魂への優しいエールやわ』と感じるようになりました。

皆さまは、どうお感じでしょうか・・・

森山直太朗作詞
『生きてることが辛いなら』

生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが
三日と経てば元通り
気がつきゃみんな年とって
同じとこに行くのだから

生きてることが辛いなら
わめき散らして泣けばいい
そのうち夜は明けちゃって
疲れて眠りに就くのだろう
夜に泣くのは赤ん坊
だけって決まりはないんだし

何にもないとこから
何にもないとこへと
何にもなかったかのように
巡る生命だから

生きてることが辛いなら
嫌になるまで生きるがいい
歴史は小さなブランコで
宇宙は小さな水飲み場
生きてることが辛いなら
くたばる喜びとっておけ

生きてることが辛いなら

(橋本由美)

2017年の送り火

昨日8月16日は、京都・五山の送り火が灯される日でした。

お盆で現世に来てはりましたご先祖さまの魂が、あの世へ還って行かれるのを、送り火を焚いてお見送りします。

終戦記念日の翌日が、お盆の最終日となることには、何か天の采配を感じます。

毎年その年ごとの思い出がありますね。

子供の頃は、お盆休みも無く働いていました両親と、まだ健在でした祖母や、住み込みの人達とともに、点火時刻に合わせて自宅の屋上に上り、建物の黒いシルエットの隙間から、小さく小さく見える送り火を眺めていました。

私が成人しました頃には、世の中は好景気に沸き、毎年家族揃ってドレスアップし、リーガロイヤルホテルの最上階・回転レストランでディナーを楽しみ、ワインを飲みながら、レストランがゆっくり一周まわる間に、五山全ての送り火を鑑賞するというスタイルになりました。

やがて、結婚後は、その会に、お舅さんお姑さんも ご一緒するようになり、息子たちが産まれ、弟たちの家族も増え・・・

そのうちに、家族のみならず、その年々にご縁のありましたお客さまもお招きするようになり、どんどん人数が増え、にぎやかなパーティーとなりました。

しかしやがて、祖母が亡くなり、お舅さんもお姑さんも亡くなり、お招きしていましたお客さまも何人かの方々が、天に召されました。

だんだんと実家の家族はばらばらになり、集うことも無くなり、いつしかそのスタイルは変わり、9年前からは、母が数人のお客さまを、グランヴィアホテルのフレンチにご招待し、静かに送り火を鑑賞するという会になりました。

そして私は、そこからも離れ、自宅で孫たちと過ごすようになりました。

私の今生の人生にも色々な歴史があったんやわ~と、毎年こうして、昔からのこの日を思い浮かべます。

そして今年は、ふとした思い付きで、家の屋根裏部屋から、大文字がきれいに見えることを発見しました。

と共に、屋根裏部屋に眠っていました、息子達の子供の頃の洋服のみならず、主人や私のものまで発見しました。

50数年前に主人が着ていましたツィードのコートは、亡きお姑さんから、「これは惠ちゃんが小さい頃に着てたのよ」と譲り受けましたものの、当時は、二人の息子達に、いつもお揃いの洋服を着せていましたので、出番が無いままに、しまってありました。

この冬には孫が着てくれるでしょうと、それを羽織ってはしゃぐ孫の姿に目を細めつつ、「きっと、お姑さんが気付かせてくれはったんやね・・・」と、温かい気持ちになれました、今年の送り火の夜でした。

(橋本由美)

今年の桜

この春、京都の桜は、例年に無く開花が遅れましたが、その分、長くゆっくりと楽しむことができました。

冒頭の写真は、出雲路橋からの風景です。

子供の頃から、加茂川の風景が大好きでした。
四季折々に美しく、よく橋から、飽きず眺めていたものです。

こちらもやはり、出雲路橋付近の桜です。

こちらは、上賀茂神社境内の桜です。

そしてこの3枚は、上賀茂神社付近の川沿いの桜♡

木屋町の桜も、しっとりとした情緒があり、美しいですね。

こちらは、哲学の小径の桜です。
幼い頃に住んでいましたので、今も、訪れる度に、懐かしい思い出が蘇ります。

たくさんの桜に癒やされました。
ありがとうございます♡

(橋本由美)

鳥は飛ばねばならぬ

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鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ

怒濤の海を
飛びゆく鳥のように
混沌の世を生きねばならぬ

鳥は本能的に
暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを知っている

そのように人も
一寸先は闇でなく
光であることを知らねばならぬ

新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題

鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これは、仏教詩人・坂村真民(さかむらしんみん1909年~2006年)の詩です。

2011年3月11日に発生した 東北関東大震災、それにより派生した大津波や原発事故・・・・・・被災地のかたがたのことを思うと、どんな言葉も虚しく感じられ、また私達自身の未来にも、暗澹たる思いが湧きあがってくるような気がしていたあの頃。

そんな時、知人から この詩を教えられました。

今もどこかで苦しんでいる誰かの励みになりますように・・・

(橋本由美)

ある犬のお話し

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2011年に、我が家の家族となりました福ちゃんは、 保健所で殺処分される予定の日の朝、ボランティアのかたに救い出された子です。

その後、里親募集をされているTwitterで、この子の写真と目が合ってしまい、思わず「はい!」と手をあげたのです。

ボランティアのかたに連れられて来た当初の福ちゃんは、まるで骨格標本のように痩せこけ、全身ダニだらけで毛並みはボロボロ、声は出ず、後ろ足は麻痺していました。

大変な子を引き取ってしまった・・・・とも思いましたが、やがて、獣医さんから「骨盤が折れているので、一生治らないでしょう」と言われていた麻痺は、奇跡的に、ほぼ完治し、声も出るようになり、今では、かけがえのない、甘えん坊の うちの娘です。

下記のリンク「ある犬のお話し」は、とても悲しい現実です。

もし、ペットを飼おうとお考えのかたは、どうか、保健所(シェルター)に収容され、殺処分を待つばかりの子を、選択肢に入れてください。

心からのお願いです。

https://www.youtube.com/watch?v=9PSNxO4zU6M

(橋本由美)

観葉植物

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長男が、大学に入学し、東京で初めての一人暮らしを始めた13年程前、
殺風景なマンションに彩りをと、私が、京都から新幹線で、ひっくり返らないよう気遣いながら持って行った鉢植えです。

今は、息子夫婦の住む家のリビングにあります。

大学を卒業後、大学院を経て、就職、京都へ戻って再び大学院を経て、結婚、父親になり、就職・・・・・その姿をずっと見てきてくれました。

一人で悩んだり迷ったりしたこともあったでしょうが、いつも傍で見守ってきてくれました。

植物にも、感情があり、アイデンティティがあると信じています。

愛しいです。
どうもありがとう♬

(橋本由美)