大殺界は大幸界

アメリカでバーベキューソースの会社等を経営されているYさんには、学生時代から多くのことを教えていただきました。

印象に残っている言葉を、少しご紹介します。

・「一儲けのためには人儲け」
お金というものは勝手に足が生えて歩いてくるものではない。大概はお財布に入って人様にくっついてくるもの。
だからこそ、成功するにはお客さんに好かれなければならない。人が沢山集まるようにすれば自然とお金は入ってくる。

・「大殺界は大幸界」

これは、京都で料理店を営んでいらっしゃるYさんのお姉様から伺いました。

ある時、常連のお客様が
「私、今年大殺界やねん。どうしよう。。。」
と言われた時、
「”だいさっかい”というのは”大幸界”と書くんやから、むしろ喜び!」
とアドバイスされたそうで、そのお客様は気分が変わり喜ばれたそうです。

このように漢字を少し変えて見るだけで、これ程意味が変わるのだと面白く感じました。
そう考えてみると、他にも色々ありますね。

「顔晴る(がんばる)」という漢字を使う方もいらっしゃいます。

ずいぶん前になりますが、某清涼飲料水のCMで
・コップ半分まで減った飲料水の映像と共に「人生は所詮考え方しだい。例えばこの○○。半分しかないと思う?半分もあると思う?いいほうに考えよう」
・逆立ちしようとしてこける等の格好悪い映像がいくつか流れた後、「失敗だと思う?おいしいと思う? いい方に考えよう」
といったテロップが流れるというものもありました。

仕事においても家庭生活等のプライベートにおいても、本当に豊かな方は、こうした思考の転換が上手いように感じます。

生まれつきの性格の方もあるかもしれませんが、お話を伺っていると、多くの人が後から自分の努力で意識的に習慣付けています。

心配せず諸事に心を配り、後はいい方に考える。
これを自然体で行える。

こういった精神的な強さこそ、真の強さなのでしょうし、これは後天的に身につけられるものなのだと信じています。

(橋本圭司)

世界で通じる日本語『もったいない』

12/8を関西や九州の淡島神社は針供養の日としています(関東は2/8)。
これは昔よくされていた針仕事で傷んだ針を神社に納めたり、または普段固いもの
ばかり刺しているからということで柔らかいこんにゃく等に刺して供養する行事だそうです。

こういった行事が今も連綿と続いているということはとてもすばらしいと感じます。

淡島神社ということは、主祭神は少彦名神(スクナヒコナ)でしょうか。

天乃羅摩船(アメノカガミノフネと読みます。ガガイモの実とされています。)に乗って海からやってきた小さな神様で、大国主命の国造りを補佐しました。

医療の神様ともされています。

脱線しましたが、針に限らず、昔の日本人は本当にものを大切にする人々でした。
一説によると、江戸の町は排泄物も含めて90%以上のものがリサイクルされていたそうです。
折れ釘や髪の毛まで何らかの形で再利用されていたんだとか。
その上、江戸の町は同時期のロンドンやパリよりも遥かにクリーンでとても衛生的な町だったそうです。

このような、日本が昔から伝えてきた精神。
最近はどこに行ったのか、ドイツ等を中心とした欧米に比べてリサイクル等を推進する政策も、個人の意識も大きく遅れをとっている様な気がします。

「もったいない」という昔から日本で使われてきた言葉があります。
2004年にノーベル平和賞を受賞された女性環境保護活動家ワンダリ・マータイさんが、日本の「もったいない」という言葉に感動し、現在”mottainai”という言葉を掲げた様々な活動を行っています。
国連女性地位委員会で出席者全員と”mottainai”と日本語で唱和したこともあるそうです。
そのおかげで、今や”mottainai”は世界に通じる言葉になりつつあります。
この言葉を生み出した私達日本人もより真剣に取り組まないといけませんね。

(橋本圭司)

子供たちの椅子

子供たちの椅子

今はもう成人しました子供たちが、幼い頃に使っていた椅子です。

1年5ヶ月違いの男の子で、いつもコロコロと一緒に遊んでいましたし、たいていお揃いの洋服を着せていましたから、よく双子と間違われました。

そして、食事も二人並んで、この椅子で食べていました。(食卓は座卓でしたので)

今は、高さのあるダイニングテーブルを使っていますので、ふだんは使うことはできませんが、時折こうして眺めています。

あの頃の笑い声や泣き声、日常のあわただしさが甦ってきます。

当時は無我夢中で、今思えば、私は未熟な母親で、間違ったこともたくさんしてしまいましたが、それでも、いつも家族が一緒で幸せやったなぁ~と、しみじみ思い返しながら、時に涙とともに、この可愛らしい椅子たちを眺めているのです。

(橋本由美)

元気玉法

雲の上

80年代から90年代にかけて人気を博した「ドラゴンボール」というマンガをご存知でしょうか?

今も世界中で読まれていますし、2008年には、ハリウッドでの映画化もされました。

主人公の孫悟空をはじめとする登場人物は、様々な技を使いますが、中でも「元気玉」は、そのネーミングからして私のお気に入りです。

これは、自身の力ではなく、宇宙中の「生命の気」を少しずつ集めて凝縮し、エネルギーの玉として敵に放つというものです。

「敵に放つ」というところを除けば、これはヨガやレイキなどの考え方にも通じていますね。

ですので作者の鳥山明氏は、そうした方面の知識がおありなのではないかと思います。

「最近ちょっと心身が疲れているわ~」とか、「何かやる気が出えへんわ~」という時には、「元気玉法」を試してみてくださいね。

立っていても座っていてもかまいませんが、背筋をまっすぐ伸ばし、おへその下( 丹田といいます。女性ならば、子宮のあたり。)に手をあて、宇宙のエネルギーが少しずつそこへ集まってくるようにイメージをします。

丹田にオレンジ色( または自分の好きな色でもいいですが) の光が灯り、しだいに強く輝くようにイメージします。

そのうちにだんだんと、丹田が温かくなってくるはずですので、その光と暖かさが全身に広がっていくようにイメージします。

自分なりに「もう充分」というまでやってみてください。

慣れれば短時間でできるようになりますので、通勤電車の中やデスクワークの合間にでもお試しくださいね。

もちろん時間が無ければ、途中でやめても大丈夫です。

「元気玉法」で、元気をチャージしてみましょう(^_^)! 

(橋本由美)

人は何のために祈るのか

イタリア・母子像

筑波大学名誉教授・村上和雄氏と 京都府立医科大学教授・棚次正和氏の共著 『人は何のために「祈る」のか』を 読みました。http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E3%80%8C%E7%A5%88%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E5%92%8C%E9%9B%84/dp/4396411057

副題は、「生命の遺伝子はその声を聴いている」というものです。

以下、本文からの抜粋ですが、

「何かに強い期待や願望を抱いた人は、自分の心にその実現を念じます。念じることは祈りに似ているところがありますから、強い期待は祈りとも言えるのです。 (中略)「熱烈な思いは天に通じる」といいますが、思いは天ばかりでなく、細胞の中の遺伝子に直接働きかけます。」

「現代人に決定的に欠けているのは直観知のほうです。科学的に考える癖をつけて以来、「科学的に証明できないこと」を信じたがりません。その結果、何が起きたでしょうか。人間はもともと備わっていた鋭敏な五感を鈍らせてしまいました。これは大きな問題です。」

(抜粋終わり)

アメリカにおいても医学・医療分野における西洋医学以外に基づく医療の割合が、半分以上となりつつあり、この事実に驚いたアメリカ政府は、この分野に多額の予算をつける傾向が増しているとのことです。

もっとも、祈りが治療に有効と認めている医学者でも、その多くはプラシーボ効果にすぎないとも考えています。

しかし、近年行われた心臓病患者による実験では、他人に祈られた患者は、そうでない患者より、人工呼吸器 ・抗生物質・透析の使用率が少ないという結果が出たとの記事もありました。

しかも、西海岸にある この病院に近いグループからの祈りも、遠く離れた東海岸からの祈りも、同様の効果があったそうです。

また、これらの患者は、祈られていることを知らされていなかったそうですから、プラシーボ効果では説明できないものです。

よく、嫌なことがあってイライラしていたり、最近ツイてへんわぁ~と落ち込んだりしている時に限って、電化製品の調子が悪くなることがありがちですが、やはり人の心からは、何らかのエネルギーが出ているのだと思います。

そしてそのエネルギーは、電化製品に作用するのと同様に、遺伝子にも作用するのではないでしょうか。

であるならば、「祈り」という力を借りたエネルギーを使うことで、様々な問題を良い方向へ導いていけるのではないでしょうか。

少なくとも私は、そう信じたいという思いでいます。

(橋本由美)