鳥は飛ばねばならぬ

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鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ

怒濤の海を
飛びゆく鳥のように
混沌の世を生きねばならぬ

鳥は本能的に
暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを知っている

そのように人も
一寸先は闇でなく
光であることを知らねばならぬ

新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題

鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ

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これは、仏教詩人・坂村真民(さかむらしんみん1909年~2006年)の詩です。

2011年3月11日に発生した 東北関東大震災、それにより派生した大津波や原発事故・・・・・・被災地のかたがたのことを思うと、どんな言葉も虚しく感じられ、また私達自身の未来にも、暗澹たる思いが湧きあがってくるような気がしていたあの頃。

そんな時、知人から この詩を教えられました。

今もどこかで苦しんでいる誰かの励みになりますように・・・

(橋本由美)