今はもう成人しました子供たちが、幼い頃に使っていた椅子です。
1年5ヶ月違いの男の子で、いつもコロコロと一緒に遊んでいましたし、たいていお揃いの洋服を着せていましたから、よく双子と間違われました。
そして、食事も二人並んで、この椅子で食べていました。(食卓は座卓でしたので)
今は、高さのあるダイニングテーブルを使っていますので、ふだんは使うことはできませんが、時折こうして眺めています。
あの頃の笑い声や泣き声、日常のあわただしさが甦ってきます。
当時は無我夢中で、今思えば、私は未熟な母親で、間違ったこともたくさんしてしまいましたが、それでも、いつも家族が一緒で幸せやったなぁ~と、しみじみ思い返しながら、時に涙とともに、この可愛らしい椅子たちを眺めているのです。
(橋本由美)