京都では、祇園囃子が流れはじめると、「もう夏やな~」との会話が、あちらこちらで聞かれるようになります。
祇園祭は八坂神社の祭礼で、大阪の天神祭、東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつです。
1200年余り昔、神泉苑に日本全国の国の数の鉾66本を立て、祇園の神を祀り災厄の除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられ、巡行の最初に行われます「注連縄切り」は、神域への結界を切って、厄を祓いながら進む、という意味があるそうです。
お祭のハイライトは17日と24日に行われる33基の山鉾巡行で、「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産に認定されています。
祇園祭山鉾巡行は、平成26年に、7月17日の前祭巡行(23基の山鉾)と24日の後祭巡行(10基の山鉾)の2度の巡行が49年ぶりに復活しました。
1996年には、甥が、稚児を務め、注連縄切りの大役を果たしました。
その縄は、今も、実家に飾られています。
親戚中が、毎日、それこそ「お祭り騒ぎ」の一ヶ月余りでしたが、懐かしい思い出です。
(橋本由美)