ノブリス=オブリージュ (noblesse oblige)

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欧米に、nobless  oblige  という言葉があります。

フランス語で、直訳しますと 「高貴なものの義務」となります。優秀な人や 身分の高い者は、率先して 先陣を切り 献身し 他の人々の盾となる義務がある、という考え方です。

私の勝手な解釈ですが、欧米人は 狩猟民族ですので 強いリーダーが必要でしたのでしょう。

一方、日本人は 農耕民族ですので 「和」を最優先にします。それは とても大切な事ですし、平和時には それだけで充分なのですが、やはり 現代社会におきましては、特に これからの 若い世代の人達には、一人一人 気概を持ち 「社会のために 役立つ人間になろう!」 という意識を持ってほしいなぁ ・・・ と 思っています。

それが、前項にも書きました 吉田社長の 「社会で成功した人間は、どれだけ社会に貢献したかで評価されるべき。」という考えに 繋がるのだと思います。

先日、゛NPO京都文化企画室゛のお手伝いで、イスラエルからの おそらく リタイアされました年配のご夫婦方の団体、20名余りのかたに お茶を点ててさしあげます機会がありました。

私が 一通り お点前を済ませ、その後 「どなたか お茶を点てる体験をしてみられませんか?」と (あ、私ではなく、語学が堪能な 友人のHさんが言わはりました。)勧めましたところ、白髪の男性が サッと立ち上がり、「noblesse  oblige」 と 言いながら、春秋棚の前に 進み出られました。他の人達は、軽く拍手したり、「いいぞっ」という感じでした。

ああ、こういう風に ごく当たり前のように 浸透しています考え方なんやなぁ ・・・ と 感心し、印象に残りました。

先日 人から聞きましたお話しでは、京都の公立小学校(幼稚園?)では、運動会で 順位をつけませんだけではなく、給食の時に 「いただきます」とも言わせないそうです。

これでは、向上心も 思いやりも 感謝の気持ちも育ちませんし、何だか 間違っていますように感じている 今日この頃なのです。

(追記)

画像は、数年前に 「チャーチル会・京都」の 夏の展覧会に 出展しましたものです。記事の内容とは 少し違いますが ・・・。