食育研究室
No11:ココナッツオイル
▲ココナッツオイル
▲フレンチトースト
ココナッツオイルが認知症予防に良いとのことでブームになりましたね。
ココナッツオイルとは、ヤシの実から作られる油脂のことですが、一般にココナッツオイルと呼ばれているものは高温精製や漂白などがされており、体に良い効能が高いのは、無精製、無添加、非加熱抽出されている「ヴァージンココナッツオイル」です。
原産国のアジアやアフリカ、中南米などの熱帯地方では、「生命の木」と呼ばれ、何千年も前からその土地に暮らす人びとに利用され、食用としても、また病気や傷を癒す薬としても使われてきました。
ココナッツオイルの脂肪酸は、食用油の中で最も飽和脂肪酸の含有率が高く安定しているため、他の油に比べて格段に酸化しにくく、抗酸化物質として有効です。
脂質の中では、カロリーそのものも低く、血中コレステロールや血糖値を上げるといった作用も起こらないそうです。
また、各種ビタミンや必須脂肪酸、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を高める効果もあります。
そして、ココナッツオイルの60%以上は「中鎖脂肪酸」でできていまが、これは体内に吸収されやすく、代謝作用を高めてより多くのカロリーを燃焼させるほか、一般的な食用油に多く含まれる長鎖脂肪酸の燃焼を助ける働きもあるそうですし、細胞の機能を活性化し、新しい細胞への再生を促すため、美容効果も期待できます。
中鎖脂肪酸は、ヒトの皮脂に含まれるものでもあり、体に害を及ぼす細菌の侵入から守ってくれるそうです。
さらに、多く含まれるラウリン酸は、ヒトの母乳の成分のひとつでもあり、免疫系の機能を支え、感染症などから守る働きがあると言われています。
これらの事から、老化・認知症予防、解毒、免疫力アップ、美容に大きな効果があるのです。
わが家では、バター代わりに炒め物に使う他、冷蔵庫のあり合わせ野菜で作ったスープに塩レモンと共にひとさじ加えると爽やかエスニックな風味となり、気に入っています。フレンチトーストを焼いても美味しいですよ。