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食育研究室

No10:生姜

おろし生姜日本酒漬け
▲おろし生姜日本酒漬け

生姜は、洋の東西を問わず、昔から薬味として利用されてきましたが、医療用漢方薬の多くにもに含まれており、その効能は広く知られています。

主な有効成分は、「ジンゲロール」「ショウガオール」です。

ジンゲロールは、生の生姜に多く含まれる辛み成分で、抗菌・解毒作用があり、鎮痛効果や吐き気を押さえる効果もあるとされています。

青背魚のお刺身などに生のおろし生姜を添えるのは、生姜の香りによる臭み取りだけではなく、抗菌・解毒作用を利用するための、昔の人の知恵なのですね。

そして、加熱をすると、ショウガオールが増加します。
これは血行・代謝の促進効果があり、冷え性予防や体温上昇による免疫力強化につながりますし、脂肪分解作用によるダイエット効果も期待できます。

わが家では、まとめ買いをして、「乾燥生姜」を作ります。
ショウガオールを増やすために加熱(皮ごと薄切りにして蒸す)してから、天日やオイルヒーター、乾燥器などでカラカラになるまで乾燥させ、ガラス瓶で保存しています。
ミルで粉末にしてもいいかもしれませんね。

生姜紅茶や煮物などに、すぐに使えて便利です。

また、以下は、最近思いついた方法です。

皮付き生姜をすりおろして鍋に入れ、ひたひたのミネラルウォーターで煮立てます。煮立ったら弱火にして、中まで充分加熱し、熱いうちに保存瓶に移します。

そのまま人肌くらいまで冷ましたら、日本酒を注ぎ入れます。
分量は、お好みで。
日本酒は、ちょうどあっただけ使いましたが、生姜の分量と同量程度になりました。

スープやお味噌汁には、このままおたまですくって使えますし、生の鶏挽肉などに塩麹とこれを加えて練っておくと、一週間以上日持ちし、つくねにしてもスープに入れても、独特の風味が出て、たいそう美味しくなります。

今回は、大量の生姜をすりおろすのに、途中で疲れてしまい、薄切りに切り替えましたので、薄切りのものもそのまま混じっていますが、それはそれで、煮物などに加えるのに歯ごたえがあって良いものです。

今のところ、3ヶ月程室温そのままで置いており、少し発酵してきた感がありますが、不具合は無く、便利に使っています。一度お試しください。

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