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食育研究室

No7:大豆

大豆
▲煎り大豆

大豆は、古来より、日本人の食生活に欠かせない食材で、豆腐・納豆・味噌・醤油などの原料となるものです。

「豆乳」の項にも書きましたが、「畑の肉」とも称され、高蛋白質で、アミノ酸の編成が、動物蛋白と似ているため、ベジタリアンにとってはもちろん、高齢者やダイエットのための食生活にも有効です。

蛋白質だけではなく、大豆に含まれるビタミンEは、過酸化脂質の生成を阻止し、余分なコレステロールを血管から肝臓に送り返すのを助ける働きもあるので、動脈硬化が防げる上、強肝効果もあるそうです。

豆類ですから、食物繊維も豊富で、整腸作用、デトックス作用も期待できますね。

また、多く含まれるサポニンも、血液の酸化を防ぎ、動脈硬化の予防になるだけでなく、血管のアンチエイジングに効果的です。

大豆レシチンは、脳神経や神経組織を構成する重要な物質ですし、大豆レシチンに含まれる、ホスファチジルコリンは、神経機能を高め、記憶力や集中力を上げ、認知症の予防と改善に役立つとの研究もあります。

さらに、大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を発揮し、女性の更年期障害の症状緩和、骨粗鬆症や動脈硬化の予防、高コレステロールの予防、さらには乳ガン・前立腺肥大ガン・前立腺ガンの発生抑制など、多くの効果が認められています。

これほどの食材ですから、是非とも毎日の食卓に取り入れたいものですね。

ただ、大豆は特に、セシウムなどの放射性物質や農薬などを取り込みやすいとのことですので、その点の注意は必要です。

わが家では、安全な大豆を取り寄せ、「煎り大豆」にしています。

食卓に置いておくと、通りがかりにちょっとつまんだり、お茶請けにしたりと、すぐに無くなってしまいます。

簡単に作れますので、無くなれば、またすぐに補充しておきます。

大豆は、さっと洗うか、しばらく水に漬けるかで、食感が異なります。
洗ってすぐだと、カリッとした硬めの歯ごたえ、水に漬けておくと、もっちりした歯ごたえになります。

吸水性が高いので、できれば浄水器の水やミネラルウォーターを使いたいですね。

下処理した大豆を、バットに拡げ、250度のウォーターオーブン(普通のオーブンでも)で、20分程加熱します。後は、様子を見ながら調整してください。

焙烙で煎るのが王道でしょうが、オーブンに入れるだけで、手も目も離せるので、この方法が気に入っています。是非お試しください。

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