食育研究室
No.1:塩麹
▲塩麹キット
▲塩麹発酵中
話題の「塩麹」とは、どんなものでしょうか。
麹とは、お米や大豆、大麦に、麹菌という微生物を繁殖させたもので、お味噌、醤油、お酢、お酒など、日本の台所にある多くの調味料作りに欠かせないものなのです。
冷蔵庫も保存料も無かった昔から、貯蔵性が高く、熟成するとうまみが増すことからも、日本人の食生活を支えてきました。
そして、麹菌により、アミノ酸やビタミン、ミネラル、糖が作られ、それらの栄養素を一度に摂ることができる食品といえます。
塩麹とは、その中でも、麹、塩、水 を混ぜて発酵・熟成させたもので、日本では古くから漬け物床などとして利用されてきました。
最近、ブームの塩麹は、主にお米に混ぜて発酵させたものです。
このような、すでにお米に塩と乾燥麹をまぶしたものを利用すれば、家庭でも簡単に作ることができます。
ミネラルウォーターでもどして発酵させています。1週間ほど常温で発酵させたら、あとは冷蔵庫で保存しています。
わが家の食卓では、たまにしか肉類は使いませんが、鶏ささみなどの日持ちのしない肉類も、塩麹をまぶしておくと、冷蔵庫で10日くらいは充分保存でき、またハムのような風味と食感になり、美味しくいただけます。
残り野菜を刻んで漬けておくと、浅漬けのようになりますし、ご飯を炊く時に少し加えると、お米のうまみが増します。
玄米を炊く時にひとさじ入れてみると、もっちり感がましました。
今では、調理に使っていた塩は、ほとんど塩麹に置き換えています(お料理によっては塩の方がすっきり合うものもあります)。
味の深みと栄養がアップするので、おすすめです。