長男の卒業式
少なくとも 就職までは、京都の実家から出ることはないでしょう、と 思っていましたのに、4年前 思いがけず 今の大学に進学が決まり、私自身が 何の心の準備も もちろん 物理的な準備もできていませんでしたので、泣きそうになりながら 右往左往しましたことを思い出します。
それでも この坂を上りながら、生まれて初めて 親元を離れ 新しい生活をスタートする息子の 緊張した面持ちを、心配な気持ち一杯で 眺めていましたのが つい先日のようですのに、もう 卒業なのですね。
この4年間の学生生活の間には 楽しいことばかりではなく、進路に迷ったり 人間関係に悩んだり 辛くて 涙を流したこともありましたようですが(男の子ですので、詳しくは話してくれませんが)、ひとつひとつ 自分なりに乗り越えて 成長してきました。
今では もうすっかり、母に お説教をするほど(^_^;) 大人になりましたね。ありがたいことです。
安西塾長が 祝辞の中で、卒業生に 3つの事を伝えたいとおっしゃっていました。
1つ目は、独立する心を持つこと。
2つ目は、協力する心を持つこと。
3つ目は、姿勢を磨くこと。
「独立する心を持つ」といいますのは、゛自力で立つ゛ということ。 権威にすがらず、他者をおとしめず、独立した人間としての 喜びと糧を得るということ。
「協力する心を持つ」とは、人の気持ちを汲み取り、他人に尽くすことができる心を持ち、他者とともに歩むことのできる 知恵とエネルギーを持つ、ということ。昨今の複雑な国際情勢や 国内外の諸問題をみましても、それが いかに大切なことかがわかります。
そして、「姿勢を磨く」とは、立ち居振る舞い・礼儀作法といった 外見だけではなく、内面におきましても 自分の心がどのように向いているのかを 自ら知ることが大切だということ。慢心せず、へつらうことなく、分限を知り、謙虚さを忘れないこと。
これらの事を胸に、各界において 先導者として成長してもらいたい、との お言葉でした。
長男は 大学院に進学しますので、まだしばらくは ある程度 親が関わっていられますが、同級生のほとんどは この春から 社会人になります。ですので、本人も 親御様方も 夢や希望は もちろん、不安も やはり あることと思いますし、それを思いますと 胸がキュッとなりますが、どの子も この世で学ぶべきことを学び、成長し、いい人生を 歩んでいってほしいと思います。
この大学では、入学式には 卒業後50年目の、そして 卒業式には 卒業後25年目の先輩方が 参列されますことになっています。そして、新しい後輩達に エールを送ってくださるのです。とてもいいシステムやなぁ ・・・ と つくづく感心します。
スピーチをなさいました 卒業後25年のOBのかたが、「社会に出てから ずいぶん先輩方に お世話になりました。学生時代には 全く面識の無かった方々も、同窓生というだけで よく面倒をみてくださった。何故そんなにしてくださるのかと尋ねると、自分達が 先輩からそうしてもらったから、今度は自分達からそれを 後輩に伝えるという、当たり前のことをしているだけだと言われました。」と おっしゃっていましたが、いいお話しですね。
ところで、主人は 同じ 塾長の祝辞の中でも、印象に残りました部分が 私とは違い、「立国は、私なり。公にあらず。」という言葉に いたく感動していました。今度から、この言葉を 何かと使いますそうです(^^)。
何はともあれ、思い出に残ります いい卒業式を経験させていただきました。ありがとうございます。
息子と、そして 一緒に巣立ちました子達の 幸せを、心から願っています!
(追記)
マイリストの 一番上は 長男の、二番目は 二男のブログです。
母は、泣いたり笑ったりしながら 読んでいます。

ディスカッション
コメント一覧
ご長男のご卒業&ご進学おめでとうございます!!
この記事を拝見して約20年前の事が思い浮かびました。
又、ブログも読ませてもらっていますが、志が高い!内容に感銘しています。
社会をリードする青年の一人となられる事を願っています。
ひろさん、こんにちは。
いつもブログ、楽しく拝見させていただいています。
地域のために、献身的に活動なさっていて、偉いなぁ~と、感心しています。
母は、パソコンは全く使えませんが、ひろさんにお手紙をいただくのが嬉しいらしく、一度もお会いしたことがありませんのに、「お友達になった♪」と言っています(^^)。
長男も、ひろさんと同窓生になりました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。