心霊体験・その2

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毎年8月11日が近づきますと、Yおば様のことを 思い出します。

血縁はありませんが、父の友人の奥様で、私が大学生の頃、大変可愛がっていただきました。

当時、私は 全く愛想も何も無い、無口で引っ込み思案の女の子でしたが、それを かえって不憫に思ってくださいましたのか、ご自分に娘がいはりませんこともあり、何かにつけまして 私を お食事に連れて行ってくださったり、どこかへ行ったからと言っては お土産を 届けてくださいましたりしました。

とにかく 内気な私でしたので、今思いましたら きちんとお礼を述べることもできずに、ただ受け身で ご厚意に甘えていました。

やがて、私は 卒業後すぐに結婚しまして、しばらくYおば様とは 疎遠になっていました。

そして、忘れもしません、結婚翌年の 8月11日、当時 長男が お腹にいました私は、夜中に金縛りにあい、目覚めました。

金縛りの時は、目は動きますが 体は全く動くことができません。目だけを動かしまして、傍らのテーブルにあります目覚まし時計を見ますと、丁度 夜中の1時半でした。

その時、ふと 視線を感じ、そちらへ目をやりますと、私のベッドサイドに 白い 人のシルエットが見え、すぐにスーッと横を向き、横顔になったと思いましたら 消えてしまいました。 ・・・と同時に 金縛りも解けました。

眠かった私は、「何やったんやろ~疲れて夢見たんかな~」と思いながら、再び眠りにつきました。

翌朝早くに電話がかかり、「 Yおば様が、昨夜 旅行帰りの電車の中で心筋梗塞になり、病院の集中治療室に運び込まれたが、夜中の1時半に 息をひきとられた。」とのこと・・・。

すぐに、「あの人影は、おば様やったんや!」と 確信しました。

そう言えば、かなり大柄な人のシルエットでしたので、おば様に違いありません!

最後のお別れに来てくれはったのでしょうね。本当に、ありがたい事です。

今でも、あの日の出来事は、はっきりと覚えていますし、白い人影もリアルに記憶に残っています。そして、毎年 8月11日近くになりますと、Yおば様のことを思い出し、感謝の気持ちが あらためて湧いてくるのです。

そして、これには 後日談がありますが、長くなりますので また次回に ・・・。