大原の里からのお便り♪

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以前 主人の患者さまでしたかたから、お手紙をいただきました。

数年前に 老人ホームへ入所されて以来、病院へはおいでにならなくならはりましたが、お元気にお過ごしのようで、安堵しました。

「(原文抜粋) 私は百歳になり厚釜しく今日も命頂いて老人ホームに暮らして居ります。大原は山が沢山並んでおりまして風景はよろしいのですけれど家を離れ住みます事は誠に淋しく思ひます
(略)今は昔習ってをりました絵、ベッドに腰をかけまして片眼しか見えないながら窓外の景色を描いて楽しみに致してをります
今日も命頂いてをります私の下手な絵を同封させて頂く失礼何卒お許しくださいませ(略)」

いつも、お中元お歳暮などいただきましたら、私自身は お目にかかったことが無くとも、できるだけ 相手のかたをイメージしながら、手書きで お礼状を書くようにしています。

このかたは、常に お礼状の そのまた お礼状をくださっていましたし、メロディカードをお送りしました時には、

「大喜びで大切に箱にしまひ時折開けては音楽を聴き宝物にしてをります」との お便りをいただき、ずっと心に残っています。

実際には お会いしたことが無く、主人から 「いつも和服姿の、上品なおばあさん」と 聞いていましただけなのですが、一筆一筆 丁寧に書かれました お便りをいただく度に、何か 心の糸が繋がっているような 温かい気持ちになります。

洛外 大原の里も、もう間もなく 春の芽吹きの季節がやってくるでしょう。

一度、思いきって お訪ねしてみようかと 考えているところです。