永平寺~幸屋~御誕生寺
母は、お盆にもお彼岸にも 恒例の永平寺参拝のタイミングを逸し、気にしていましたが、福田貫主が、10月からは 各地のお寺をまわられるため下山されますとのお話しを聞き、昨日、急遽スケジュールを他へ振り分け、日帰りで伺うこととなりました。https://xn--1lqy4i90xvwkt27a.com/holy-bell/2010/04/26/post-383/
早朝出発し、片道3時間で永平寺へ。
かなり暖かい装いで行きましたが、案の定 ずいぶん気温が低く、風や空気が冷たかったのです。
それでも、今年は 厳しい残暑が長く続きましたせいか、山々はまだ、少しも紅葉はしていませんでした。
福田貫主と母です。
貫首がいつも 修行僧のかたがたに ご法話をなさいますお部屋の、美しい格天井。
色鮮やかな四天王像。
法要の後は、いつものように 「幸屋」さんで お昼をいただきましたが、そこへちょうど社長さんがおいでになり、成り行きで、すぐ近くにあります工場の見学をさせていただくこととなりました。
こちらが、社長さんが ご自分の手で丁寧に胡麻豆腐を作られる その同じ課程を、機械で再現できるように特注されましたものです。
多くの胡麻豆腐は、片栗などの澱粉を使っているそうですが、幸屋さんのご自慢は、最高級の吉野葛を使用していることと、おっしゃっていました。
またさらに、飛び入りのスケジュールで、永平寺で たまたまご一緒しましたかたが、武生の 御誕生寺のかたでして、京都へは ちょうど帰り道ですから、ご住職にお会いしに行かれませんかということになり、寄せていただきました。http://www.gotanjouji.com/pro.html
車から降りますと、猫がたくさんいまして、驚きました。全て捨てられた猫なのだそうです。
ここでは、捨て猫のお世話をしてくださるとのことで、わざわざ子猫を置いていかれる人もあるそうで、このお部屋は まだ小さい猫ちゃんたちの保育室です。
ご住職は、80をいくつも過ぎていはりますが、じつにユーモアに溢れた 明るくおおらかなかたでした。
座禅用の椅子を考案されましたり、アイデアマンでもおありです。
「座禅を組むと、脳内にセロトニンが出て 心が穏やかになるんですよ。ただ、無念無想と言いますが、それは不可能なこと。人の脳は、眠っていても夢を見るし、常に活動しています。だからむしろ、他の事に意識がいかないように、ひたすら ひとつの言葉を念じるのがいい。何でもいいけれど、私は最近、゛息今仏゛という言葉にしています。」
と、お話しいただき、なるほどと納得いたしました。
私も、ネガティブな気持ちになりそうな時には、いつも 短いお祈りの言葉を 心の中で反復したり つぶやいたりしていますが、そのように ご説明いただきましたら、とても説得力がありますね。
さてずいぶん、予定が変わり、朝は いつもより早めに出発しましたにも関わらず、京都まで帰りましたのは、もうすっかり夜となりましたが、ちょっとしたツァーのようで 良き一日でした。
ありがとうございます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません