早春の永平寺
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お彼岸に お詣りすることができませんでしたのが心残りの母の希望で、永平寺へ 日帰りをしてきました。
いつものように 数人で 車に乗り、朝7時半に出発しまして、途中 休憩をしながら 10時半に 正門に到着しました。
このところ 京都は大変寒く お天気も良くありませんし、道中見えます山々にも まだ雪が残り それはそれで綺麗でしたが、永平寺にも 雪があるのではないかと覚悟していきました。
ですが、着いてみますと 空は 清々しく晴れ 木々には うす緑色の若芽がふくらみ 苔の緑もみずみずしく、もちろん 空気はとても冷たかったのですが、日射しは もうすっかり 柔らかな春の光です。
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最初に 仏殿で 法要をしていただきました後、いつものように、稼働しています中では日本最古といわれます 手動式エレベーターで 「不老閣」へ上がり、第79世貫首の 福永諦法禅師様に お目通りいただきました。
昨年108才で お亡くなりになりました 前貫首・宮崎禅師様を 母は 深く敬愛していまして、その形見となりました 瑪瑙のお数珠を 常に持ち歩いています。
床の間のお軸も、現・貫首のものとなり やはり 世代交代を実感いたします。
今回 初めて同行しました人もいはりましたので、その後 お寺の中を 色々ご案内いただきました。
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こちらは 何年か前に 年忌法要をしていただきました 法堂(はっとう)です。
中央には 聖観世音菩薩様が お祀りされ、阿吽の白獅子が 2対置かれています。
中央階段上の椅子は かつて 開祖・道元禅師が 説法されましたもので 獅子座と呼ばれています。
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「妙高台」と呼ばれます このお部屋は、「不老閣」ができます以前、歴代の貫首様が お住まいになっていましたお部屋です。
今でも 全国の高僧の中の10名ほどしか ここを使いますことは許されないのだそうです。
「滅多に入れないお部屋ですので、どうぞお写真をお撮りください。」と言ってくださり、皆いっせいに カメラを取り出しました(^_^;)。
京都の某お寺では、寺院内での撮影はもちろん禁止ですし、ホームページ上にアップされています写真を 他で使う人が無いかのパトロールもしていはります。
また 通りの反対側から 風景として そのお寺を撮ります場合にも、許可と料金が必要です。
いつも思いますが、建物や仏像などは、そのお寺の私有物ではなく、世の中のために 先人からお預かりしていはるもののはずですし、足を運ぶことのできません 一人でも多くの衆生のために 写真などは 当然 公開するべきもの、まして 建物の外観などの撮影まで規制をかけますことに、何の意味があるのでしょう・・・・・・。
もちろん、京都にも 建仁寺はじめ おおらかなお寺もたくさんありますが・・・・・・。
それはともかく、永平寺では、唯一 「フラッシュ撮影禁止」の場所は、昭和初期の画家達の手によります 素晴らしい花鳥風月の絵の描かれました格天井(傘松閣)のみで、これは 絵を守るためですので フラッシュを使いませんでしたら OKです。
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1749年に再建されました 山門に設置されています、四天王のうちの 2名です。(もう2名は また次の機会に・・・・・(^^;))
シルクロード文化の流れを組みます 様式の像です。奈良・平安時代から この時代前後の 他の仏像も 全てそうですが、衣服や装身具の表現が 素晴らしくて 何度見ましても、新たな感動があります。
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照明は もちろん 近代になりましてから設置されていますが、それぞれに 美しいデザインです。
駆け足でしたが、貫首様のお話しをいただき、また ご親切に たくさんのご案内をしていただきまして、本当にありがとうございます。
良い一日でした。
(追記)
案内に付いて来てくれはりました まだ一年目の修行僧の足は、あかぎれして腫れていました。
足袋をはけますのは、上の人達だけなのだそうです。
毎日 10時半就寝で、2時起き。
息子と同じ年頃の子ですので、ちょっと 切なくなりましたが、きっと ここでの修行を成し遂げましたら 大きく成長していかはるのでしょうね(^_^)。
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