積翠園

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京都の 某病院の敷地内に、「積翠園」(しゃくすいえん) と呼ばれます 1万平方メートルの庭園があります。

平安時代末期に 平清盛の嫡男・重盛が 営みました山荘 「小松邸」 の一部でしたそうです。

庭園の一角には 木々の間に隠れるように 狭く小高い場所があり、崩れそうな小石を積みました階段を上りますと 小さな碑が見えます。

重盛の側室と その子供のものではないかと 推測されています。

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庭園の中心にあります 池の中に並びます5つの 夜泊石(よどまりいし)は、不老長寿の妙薬を積みました 宝船が 港に停泊している姿を 表していると 伝えられています。

病院には 似つかわしいモチーフですね(^_^)。

この時代の庭園は 数少なく 貴重な文化遺産なのだそうですが、木を1本植え替えますにも お役所の許可が必要で、維持しますのは なかなか大変なようです。

今は 寒くて 姿を見せませんが、暖かい時季には 夜泊石の上で 亀達が甲羅干しをしています。

この閉ざされた空間で 一体 何年くらい生きているのでしょう。

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珍しく 池に入っています 大きなゴイサギです。

いつもは 中洲で じっとしていますことが多く、皆さん 置物と間違われます。

このゴイサギも ずいぶん長く、1羽で ここに住み着いています。

千年もの間 ひっそりと 維持されてきました この庭園で、今日も 木々が紅葉し 落葉し 春になりましたら、新芽が伸びます。

亀や 鯉達も、代替わりをしながら ずっと この中で生きてきましたのでしょう。

眺めていますと 不思議な気持ちになります。

「不老長寿」 は望みませんが、時々 この庭園を眺めながら 「輪廻転生」や 「それぞれの人生の役割」 について 考えます。 私の 癒し空間です。

ありがとうございます。