京都五山の送り火

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8月16日の夜には、京都の五山に 送り火が灯されます。

お盆の間、現世に来ていはりました ご先祖様の魂が、あの世に帰って行かはりますのを お見送りするためのものです。

これまでは、毎年 結婚前の学生時代から もう30年ほどもの間、この日は リーガロイヤルホテル・最上階の 回転レストランで 家族や その年にお世話になりました方々と 送り火を眺めるのが 慣例となっていました。

毎年 同じ日、同じ時間に、同じレストランのテーブルで お目にかかるご一家もあり、年に一度の再会で、子供達の成長や お互いの アンチエイジング(^_^;)を 喜び合いますのも、恒例となっていました。

30年の間には、祖母や お姑さんが亡くなりましたり、また 新たな命が生まれましたり、出逢いがありましたりと、その年々の 思い出を しみじみと振り返ります日でもあります。

ところが、今年は 母が、

「リーガの回転レストランも、子供達が小さいうちは 喜んだけど、今は もうみんな大人やし、もっと 落ち着いた所で ゆっくりとしたい!」 と 、グランヴィアホテルのフランス料理店、ラ・フルールを予約してくれました。

初めてのお店ですが、行ってみますと 全部で20名ほどのお客様しかいはりません こぢんまりとしたレストランです。

お料理も、鱧や鮎、 賀茂なす、満願寺唐辛子などの 京都らしい食材が 使われていまして、フランス料理とはいえ ヘルシーで あっさりとしています。

私は 詳しくはありませんが、ワインもかなり 揃っていますようです。

ゆったりゆっくりと お料理を楽しみ、デサートの後の お茶をいただく頃になりますと、照明が落とされ、送り火が 灯り始めます。

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最初に灯されます 東山如意ヶ嶽の 「大文字」だけは 見えません位置ですが、「左大文字」 「妙法」 「舟形」 「鳥居形」 は、全て見えます。(ただ、法の字は、ホテルオークラの蔭になり、ほんの一部しか見えませんが)

少人数の店内で、帰省中の息子達も共に、とても ゆっくりと 穏やかに 送り火を眺めることができました。

今年は 場所は変わりましたが、毎年、この日 この時間に 過去の同じ日のことを振り返り、亡くなりました人々のことを懐かしく思い出し、感謝の気持ちを 新たにすることができます。

本当に ありがたいことだと思います。

(追記)

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夜 帰宅しますと、それはそれは 良い香りが漂っていました。

何かなぁ~と 見回してみますと、玄関脇に植えています ギンモクセイのお花が咲き 香っていました。

あれ? でも、ギンモクセイのお花って 今の時期に咲くものでしょうか?

この木は、昨年 通販で買いましたもので、お花が咲くのは 初めてですし、ネットで調べてみましたら どうも お花や葉の形や 花期が違うような気がします。

? 何はともあれ、帰宅しました私達を 素敵な香りでお迎えしてくれまして、どうもありがとうございます(^_^)。