新緑の信楽
毎年恒例の 小嶋克山先生の 初夏の展示会のため 信楽の工房を訪ねました。
今までは 京都から1時間余りかかっていましたが、新名神高速が開通し、30分程で着きました。
新名神は、山の中を通り とても良い景色です。
緑のグラデーションに包まれた山々、野生の藤の花が たくさんの花穂を揺らし、山ツツジの濃いピンク色が鮮やかに映えています。
それはそれは気持ちの良い風景で、カラーブリージングを たっぷり満喫できます。
ところで 先日、デパートで カラーペンを購入しようと 試し書きをしていましたら、突然 後ろから、
「あんまりあれこれ試さんといてください。」と 怒ったような声をかけられ、
びっくりして振り返りましたら、克山先生が お茶目に笑ってはりました。 所用で京都へみえ、たまたまデパートへ立ち寄られましたそうです。
その節は、「え?何?変な人?」という眼差しで 振り返ってしまい、失礼いたしました(^^;)。
今回いただきました 眺めているだけで癒されます フクロウたちです。
黄色いお茶碗は 肥後菊をイメージして創られましたそうで、高台に流れ落ちる色が 菊のようで綺麗です。
水差しは、このお茶碗と 色を合わせ オーロラのように仕上げてあります。
手前の 白が 吹雪のように入ったお茶碗の地色は、黒でもなく 茶でもなく グレーでもない、微妙な色で 出すのに苦労されましたそうです。
白いお茶碗は ひび割れの間から、下に重ねた水色や 浅黄色が覗き、爽やかで また手に持ちました感じも とても気持ちの良いものです。
ところで こちらは、主人が選びましたもの。
私は 淡い澄んだ色が好きですので、主人がこれを選びました時は、「・・・・・」 という感じでしたが、どうしても これが一番いい、毎日これで お茶を飲みたい、なんかラッキーなパワーがある感じがする、と主張しはりました。
すると 克山先生は、
「これは 試しに創ってみたもんやね。選んでくれて嬉しいわ。 なかなかいい色出てるやろ。」と 喜んでくださり、
「せっかく選んでくれたんやし、これは プレゼントするわ。」と 言ってくださいました!
ありがとうございます。
早速 お茶だけではなく、蕎麦つゆを入れましたり お浸しをいれましたりと、主人専用に愛用させていただいています(^_^)。
(追記)
主人が あるお茶会に出席しました時、フィリップ・ニーゼル氏と同席させていただきました。
ニーゼル氏は 30数年前に来日され、愛知万博の時には スイス館の副館長を務めはりました 茶人です。
席中 どなたかの携帯電話が鳴ったそうですが、その時 ニーゼル氏は にっこり笑って
「昔の茶室には 入り口に 刀掛けがありましたが、現代の茶室には 携帯掛けが必要ですね。」と 言わはりましたそうです。
おもしろいなぁ~と 印象に残りました。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして、克山先生らしいエピソードに笑ってしまいました。旦那様の色選びに付いても同感です。ウチも、(え~?その色が良いの!)は、ままあります(苦笑)2人の良い物、其々の良い物を選び、思った事は、封印しています。ちなみに京都の個展では、隣のテーブルにおりました。機会があれば、工房で、お目に掛かれる事を楽しみにしております。
sky-lark様
ありがとうございます。
京都の会では お隣のテーブルにいはったのですね。
ご夫婦で みえていたかたでしょうか。
今度機会がありましたら、是非お声がけくださいね(^^)。
今後とも どうぞよろしくお願いいたします。