時代箪笥

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愛媛県松山市の 母の実家にありました時代箪笥が 我が家へやってきました。

母の実家は 継ぐ人が無く、すでに10年ほど前に 取り壊されましたが、その時に この箪笥を一旦 京都の 普段は使っていません家に引き取り、そのままになっていました。

祖父が戦後間もなく建てました その家は、玄関ホールが吹き抜けになっており、手前が医院、奥が住宅でした。

住宅部分には、鯉の泳ぐ池や 温室があり、池のほとりにはソテツの木が植えられていました。

今でも 素敵なデザインの家でした記憶が強く、残念です。

ところで、京都へ引き取られました この時代箪笥は、昨年秋から 数ヶ月かけて修復をしていただいていました。

母の記憶では、物心つきました頃には すでにありましたそうで、母の母のお嫁入り道具でしたら 80年程、その先代でしたら 100年程前に造られたものです。

欅の一枚板の扉は反り返り、引き出しの底板もひび割れていましたが、さすが プロの職人さん!

丁寧に 木をなだめすかしながら、時間をかけて修復作業を行ってくださいました。

サイズは 高さが170㎝、幅が181㎝、奥行きが70㎝あります大きなもので、ずいぶん存在感があります。

お仏壇を置いていますリビングルームに 設置をしましたが、まるで ずっとそこにありましたように どっしりと馴染んでいます。

これからまた、20年 30年 息子や孫の代まで 大切に使っていけましたら、ご先祖様も 喜んでくれはることでしょう。

(追記)

鍵が壊れて 開かなくなっていました引き出しから、セピア色になりました 母の 赤ちゃんの頃の写真とともに、古いお手紙や戸籍謄本、戦時中の 衣料切符まで!出てきました。

祖父は、当時 大変なおしゃれでしたそうですので、衣料切符を大切に 持っていはったのでしょうか・・・?

そして 写真が趣味で よく 暗室にこもっていました祖父の 一番お気に入りの被写体は、やはり 一人娘の母やったのやなぁ~と、ほほえましい気持ちになりました(^^)。l