今日の学び(^_^)

毎週、裏千家の茶道研修会館で 「みこころ会」が 開かれています。
M業躰先生、Y業躰先生 と M先生、S先生が ご指導くださいます。
5月から お釜は 風炉に変わりますので、それに伴い お点前も変わり、錆び付いた脳の 活性化には なかなか よろしい ・・・ 。
いつも思うことですが、お茶の先生は ものすごく 暗記力が良くないと できませんね!
無数にあります 微妙に違うお点前が 全て頭に入っていらっしゃり、その上 お点前の向かい側(つまり、逆になります)から指導され、「はて?次の手順は 何やったかな~?」と 手を止めましたら、他のかたと お話しされているはずですのに すぐに 指示が入ります。まるで、横にも 目が付いてはりますようです(^^;)。
さらに、掛け軸の意味、お道具の由来、四季折々の 諸事に至るまで、何でも ご存知です。
中でも M業躰先生は、とりわけ 博識で、お話しが とても面白く 学びになります。
今日は そのM業躰先生の お席に座らせていただきましたが、お点前の指導の合間に 淀むことなく 多岐に渡るお話しを 聞かせてくださいます。
今日の学びは ・・・ これは、ほんの一部ですが ・・・。
※お茶事は、たいてい 4時間程のお席。けれども それだけでは無く、「前礼後礼」という言葉もありますように、正式には その前日に、お正客は ご亭主に ご挨拶に伺わなければなりません。
これは、「明日のお茶事のことは、忘れていませんよ。よろしくお願いいたします。」と 伝えるためです。 そして 翌日には、また お礼に伺います。そこまでが、ワンセット。
さらに言うならば、お茶事の 2~3週間前に ご案内状を発送した時点から すでに お道具選び、お料理や お菓子の手配、お天気の心配、その他 諸々 あらゆる心配りをもって プロデュースに入る、その過程全てが ひとつのセレモニーだという気持ちを持たなければいけません。
そして その全ての努力が、当日の 4時間に 凝縮されるのです。
※お点前の手順や お茶室での作法は、合理的なものです。
川は、常に 上流から下流に向かって 流れます。下流から 上流に流れることは ありません。
それと同じで、作法は 自然に 流れが決まっている、理にかなっているものです。
※最近は、片手で 物を受け取る人が多いのですが、本来 人から手渡された物は、両手で いただくのが 礼儀です。
・・・・・等々。

今日の お菓子は、老松の「菖蒲餅」。菓子器も 菖蒲の柄です。
お棗の蒔絵は、「竹の秋」。 何故 ゛初夏゛ですのに ゛秋゛かといいますと、今の季節に 竹は 葉を全て落とし、新緑に変わるそうです。植物が 葉を落とす時期を ゛秋゛としますので、「竹の秋」なのだそうです。
今日の お茶杓の ご銘は、緑風、薫風、緑陰など 新緑の爽やかさを感じさせるもの。
床の間の お軸は、「遠山無限碧層々」。 おそらく、これも 新緑の清々しい山々が 遙かに連なる情景を 表現したものではないかと思います。
作者は ・・・ 忘れました ・・・ (^^;)。
お点前の腕は なかなか上達しませんが、先生のお話が 少しでも 頭に残りますよう、しっかり 脳を働かせ、健脳に 努めたいものです(^_^)。
ディスカッション
コメント一覧
拝啓、新緑の候 ますますご壮健のことと存じ上げます。空を行く雲と流れる水のように執着なく、物に応じ事に従って行動することができたらよいですのに。上流から下流へ流れる水が自然の摂理に従っているように、お茶のお作法も一番美しく見え、また、一番理にかなった動作なのでしょうね。朝晩は寒さが残りますので、風邪など召されぬようくれぐれもお気をつけてくださいませ。菖蒲月
ありがとうございます。
あなたも、流れる水のように淀みなく、
綺麗な心の人だと思います。
天は、心の綺麗な人のことを、
きっと 見ていてくださると思います(^^)。