お遍路さん

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二男が、お遍路さんから帰ってきました。

14日間で 四国八十八カ所全てを巡礼し、最後に 高野山に入山するという 強行スケジュールでした。

「晋門会」という 巡礼専門の団体が 企画していはりますもので、一応 大学の予定もありますので 「14日で全部まわれる」 という点で、お手軽感から これに参加することにしましたようです。

ところが!!! ・・・ お手軽どころか、これは 初心者用の 生ぬるいものではなく、まさしく 「修行!」。 気合いを入れて、人生賭けて、本気で 修行に励もうという人々が 参加するものでしたようです。

おそらく 気軽な気持ちで 参加しましたであろう二男は、初日からの ハードスケジュールに、最初は とまどい 驚き 辛いと思ったようですが、何とか 「満願成就」を成し遂げて 帰って来ました。

毎朝5時に起きまして、30名程の参加者全員で 朝の勤行。その後、一日に 10から12のお寺を廻り(主にバスで)、その先々で やはり 全員で 般若心経を唱え、祈願セレモニーを行います。

毎日毎日 朝から晩まで それの繰り返しで、身体疲労だけではなく、日頃 マイペースに生きています二男には 共同生活や 人間関係の辛さも かなり ありましたようです。

何カ所かは、「難所」と呼ばれるお寺もあります。

中には、途中で 脱落される人もありますそうですが、それでも何とか 頑張って 最後まで通し、祖父母(私の両親)へ、八十八カ所と高野山の朱印を押しました 掛け軸を届けてくれましたし、「橋本家先祖代々のための祈願」も してきてくれました。

道中、かなりのハプニングやトラブルもありましたようですが、「いや~、いい経験になったわ。日本も満喫したし。」と 達成感に満ちているようです。

「袖擦れ合うも 他生の縁」 という言葉があります。

たとえ すれ違いざまに 袖が触れただけの人でも、天文学的な数の可能性の中から、その時 その場所で すれ違うということは、前世でも 何らかの形で出会っている 縁なのですよ、という言葉です。

そう思いましたら、まだ この世に生を受けて21年の年で、一緒に お遍路さんに 参加します事になった人々というのは、どれ程の 深いご縁なのでしょう。

願わくば、この経験と ご縁への感謝を、日常に埋没させてしまうことなく 今後の人生を 生きていってほしいと思います。