吉田ソースの吉田社長・その３
長男が、大学卒業後の休暇を利用しまして、オレゴンの 吉田社長のお宅に ５日間お世話になってきました。
以前 長男が 吉田氏に お目にかかりました時、
「いい目をしてるね。是非 オレゴンへ 遊びに来なさい。きっと勉強になるから。私は 社交辞令は言わないからね。」
と言ってくださり、とても素直な(*^_^*)長男は、すぐに 吉田氏の予定をお聞きしまして 航空券を買いました。
お宅に泊めていただき、会社や 吉田氏が 毎年寄付をなさっています 小児病院へも 連れて行っていただいたそうです。
吉田氏は、ソース会社だけではなく、流通から ITに至るまで いくつもの会社からなります吉田グループの会長です。 年商 数十億ドルのグループ企業ですが、その多くを 病院などへの寄付にあてられ、また 今住んでいはります広大なお宅も、将来は 地域の子供たちが 自由に使える施設にしたいと考えていらっしゃるそうです。
長男が 吉田氏から 繰り返し教えていただきましたのは、下記のようなこと。
※なりたい自分の、ポジティブなイメージを持ち、揺るがないこと。
※与えられる前に 与えなさい。自分の利益だけではなく、自分が 人に何を与えられるかを考えなさい。
※社会で成功した人間は、社会に貢献すること。
「人に与える」 という点で、長男が 「自分はまだ 何者でもないので、こんなに親切にしていただいても、お返しするものがありません。」と 言いましたら、
「人に与えるのは、物とは限らない。たとえば、人に何かを教えてもらって、゛ありがとう゛と言うことも、相手が喜ぶことだから、喜びを与えることになる。」と おっしゃったのだそうです。
いいお話しですね。本当に ありがたいことです。また、この考え方は、前項に書きました 須藤元気氏の本にも、ほぼ同じ内容で書かれていましたし、やはり シンクロしています。
最近は、日本のテレビ番組に出演されることも多いのですが、それは あくまで、「吉田ソースを日本にも普及させたい」 との思いから。
けれども、先日 ある ゛お金持ちのお金持ちぶりを紹介する番組゛に 出演されました時は、他の出演者の人達が、「自分は 毎晩、ドンペリを開ける。」 「こんなにも、高価なものを持っている。」 などという お話しばかりされ、番組の主旨ではあっても、自分が そこに 同列にいることが、とても恥ずかしかったと おっしゃっていましたそうです。
実際、吉田氏は ご自分が 贅沢をされることには あまり興味が無いようで、京都へ来られます時も、ラフなファッションで 京都駅から 一人で スーツケースを ゴロゴロと引っ張ってみえますし、先述しましたように 将来は 今のお宅を含む 財産のほとんどを 社会のために寄付されることに決めてはります。
ですので、そのテレビ番組には かなり落胆されていましたようで、
「間違ってるね。そういう事を 自慢する人も、それを持ち上げるマスコミも。社会で成功した人間は、社会にどれだけ貢献したかで 判断されるべきで、どれだけ贅沢してるかを自慢するなんて、下品だよ。」と 言ってはりましたそうです。
同感です。
以前、やはり テレビ番組で、アラブの大富豪の奥様方が、パリへ お買い物に出かけはります費用が、１回４億円！と 紹介してはりまして、それだけあれば どれ程多くの アラブ諸国の子供たちが 助かるのやろ ・・・ と 切ない気持ちになりました。
富豪が 豊かな暮らしをしはりますのは自由ですが、お金の使い道が無くて 無駄に贅沢をするくらいなら、何故 同じアラブの 貧しい国の人々のために使おうと思わはらへんのかなぁ ・・・ と。
イラク、アフガニスタン、パレスチナ ・・・ 貧困が 紛争の 全ての原因ではないにしましても、生活が豊かになれば 人の気持ちも少しずつでも 変わってくるのではないかなぁ ・・・ と。
あ、また お話しが 脱線してしまいましたm(_ _)m。
そのような訳で、長男は 吉田氏に 大変お世話になり、良い経験をさせていただきまして 帰国しました。
吉田氏のように 生きたいものです。