美味しいお土産(^_^)

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両親が、先日 皇居で開催されました 秋の園遊会に出席しまして、お土産にいただきました 「菊の御紋入り三笠饅頭(!)」を、届けてくれました。

園遊会への出席者は、白衿に訪問着との指示がありましたが、母は、着物を着ます時は いつも刺繍衿を合わせています。ですので、数日前、実家に出向き、母の長襦袢に 白衿を縫い付けてあげました。

仕上がりを見ました母は、「あら、白衿も結構 きれいね。」と、一言。 ・・・ 衿芯が固いのと、針が細かったのとで、かなり指が痛くなったのですが(^^;) ・・・ ま、ささやかな 親孝行です。

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三笠饅頭と一緒に届きましたのは、「宇和島のじゃこ天」です。

父方の祖母は、愛媛県・宇和島の出身で、旧姓を「河野」といいます。

その昔、元寇襲来の時に、先陣を切って 神風とともに 敵軍を撃退しましたと、歴史の教科書に載っています 河野道有の子孫です。

もう何百年も経っていますので、血筋のせいではないでしょうが、祖母の兄弟姉妹は皆、河野水軍の末裔と言われれば なるほどそうかな、と 思います程、彫りの深い顔立ちで、肌は浅黒く、気性が強かったような ・・・ (私の顔は その正反対、つまり扁平でパーツが小さいものですから、子供の頃は、彫りの深い祖母を 羨ましく思いましたものです)。 祖母は、長女で リーダーシップがあり、親族一同の ゴッドマザーのような存在でした。

その祖母と、私は 結婚して実家を出ますまで 同居していましたが、いつもほとんど切らすことなく、宇和島から この じゃこ天を送ってもらっていました。

そのまま ちょっと炙って お醤油を垂らしても とても美味しいのですが、汁の実にしましたり、煮物にしましたり、中でも 祖母が じゃこ天と干し椎茸、かしわを使いまして作ります そうめんつゆは絶品で、よく 父や叔父が 突然 「お母さんのそうめんが食べたい!」と、リクエストしていました。

祖母が亡くなり、その味は 誰にも伝承されていませんのが残念ですが、時々父は、無性にこの じゃこ天が食べたくなりますようで、宇和島から送ってもらいました。

こちらでも 似た物は 売っていますが、やはり 昔から食べ慣れました この味でなければならないようです。

私も、せっせといただいて、祖母の思い出を 味わいましょう(^_^)。