心霊体験・その2 ・・・の続き
じつは、私は子供の頃から 自分の内向的な性格に コンプレックスを感じていまして、そのために 様々な宗教に片足を突っ込んでみましたり、占いや風水を勉強してみましたり、霊能者巡りをしてみましたり ・・・ということを、体験してきました。
そして、今は自分なりに それらの良いとこ取りをしつつ、スピリチュアリズムに辿り着きました。
その様な中で、かつて 一世を風靡してはりました 故・宜保愛子さんにも 何度かお会いしました。
最初にお会いしました頃は、まだ テレビなどでご活躍される前で、横浜のご自宅で、ボランティアに近い形で 相談を受けてはりました。
ですので、料金も決まっておらず、「おこころざしだけで結構です。」と、待合いのリビングルームに貼り紙がしてありました。
その頃の宜保さんは、本当によく視えていらっしゃるようで、こちらが何の情報を与えなくても、または すっかり忘れていますことまで お話ししはりますので 驚きました。
けれども、霊能力といいますのは、天から 何らかの使命を受けて与えられたものですから、それで 過剰なお金儲けをしましたら その能力は無くなってしまいますはずです。
その後、宜保さんは テレビや雑誌に引っ張りだことなり、それに伴い 料金も うなぎ登りに高くなっていきました。
最初は、「おこころざしだけ」でしたのが、「1時間2万円」になり、「10万円」「30万円」となり、最後の方は ホテルのスィートルームで、「30分100万円」になっていました。
値上がりが始まりました頃から、私は 「全く視えてはらへんのちがうかなぁ。」と 感じるようになりまして、疎遠になっていきました。
それはさておきまして、まだ初期の頃、宜保さんが 「京都へ行きたい。」と おっしゃいまして、京都のお寺などを ご案内しました後、我が家へも寄っていただきましたことがあります。
そして、うちのお仏壇を拝んでいただきました時、「尼さんの お知り合いはありますか?」と おっしゃいました。
唐突でしたので、驚いて 「いいえ」と答えますと、
「大柄な方ですよ。ニコニコ笑いながら、時々ここへ遊びに来るのよ、と おっしゃっているんだけど。」と、言われました。
それでも、その時には思い当たらず、「いいえ、尼さんの親戚も、知り合いもいませんが ・・・。」と お答えしました。
宜保さんが 帰らはりました後、「あ!」と 思いつきました。
Yおば様は お茶目な人で、仮装パーティーが大好きでした。黄八丈の着物で、江戸時代の町娘に扮しましたお話しなど、楽しそうにしてはりましたが、亡くなりました後、お宅のお仏壇を お参りしました時、尼さん姿のお写真が 飾ってありました。
ご主人に聞きましたら、亡くなります少し前の仮装パーティーで、尼さんに扮され、それがたいそうお気に入りで、喜んではりましたので、その時の写真を お仏壇に飾っているのですよ ・・・と。
そうなんです!! 宜保さんの 言わはりました「尼さん」は、Yおば様のことやったのです!!!
宜保さんの言葉どうり、「大柄」で、いつも目を細めて「ニコニコ」してはる人でした。
あ~、あの世に行かはっても、時々 私の様子を見に来てくれてはったんやな~ と、とてもありがたく、嬉しくなりました。
その後は、その様なことを言ってくださる霊能者の方はありませんが、今でも お仏壇に向かいます時に、しばしば その事を思い出すのです。

ディスカッション
コメント一覧
>故・宜保愛子さんにも 何度かお会いしました。
そうでいらっしゃいましたか。
私はテレビでしか存じませんでしたが、あの方には素朴な人の良さが感じられるように思っていました。でもそんな風に変わっていかれたとは。やはり無理をされたのでしょう。早くお亡くなりになりましたね。尼さんのお話はいいお話です。
今日は漱石の「童謡」など、TBさせていただきますね。
椿様
こんにちは。
宜保さんは、確かに 無邪気で気のいい人でしたよ(^^)
それだけに、周囲に振り回されてしまわはったのかもしれませんね。残念です。