五山の送り火

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8月16日の夜には、お盆で 現世に帰ってはりました ご先祖様の魂が、霊界へ帰らはります。

それを お送りしますのが、「五山の送り火」です。 私達は、小さい頃から、「大文字焼き」 とも呼んでいました。

この日は、毎年、リーガ・ロイヤルホテル最上階の 回転レストランで、送り火を眺めますのが 長い間の 我が家の恒例行事になっています。結婚前からですので、もう20数年間 続いているのです。

1テーブル8~10名ですので、母と、私達家族4人、そして その年々で ご縁のありました方、お世話になりました方を、ゲストとして お招きします。

昨年は、弘報舘のO会長と、この送り火を見ましたが、今年の初めに お亡くなりになりましたので、想いもひとしおです。

また、友人のMちゃんも 亡くなってしまいました。 昨年の ほぼ今頃、Mちゃんのご主人、主人とともに Mちゃんの主治医から、癌告知を受けました。

この一年に、出会いました人々、別れました人々のことを、しみじみと想いながら、送り火を眺めます。

今年の メインゲストは、京都大学・工学部・情報学科のT助手。 そして、父の従妹のTさんと、何でも困りごとがありましたら すぐにお電話やメールを入れてしまいます(ごめんなさい(^^;)) Y原氏。

T助手は、毎週 うちの会社へ来てくれています 大学院生K君の、指導教官です。

初めてお会いしましてから、まだ3週間程ですが、その真面目な人柄に、主人は すっかり惚れ込んでしまいましたのです。

゛真面目゛と言いますのは、いわゆる ゛真面目゛とは、少~し違うかもしれません。 あらゆる事柄に 興味津々で、それを探求しはりますことに じつに真摯で 真面目なのです。

たとえば、T助手のブログ、「好奇心万歳」(taro’s blogとして、ここにもリンクが貼ってあります)を読みますと ・・・

ある時は、阿部公房の小説 ゛箱男゛の主人公の気持ちを体験するべく、実際に 頭からダンボールをかぶり、街を散策してみはりましたり、また ある時は、三条大橋で 物乞いをしてはりますお婆さんの私生活に興味を抱き、店じまいをして自転車で帰らはるお婆さんを、家まで追跡しはりましたり ・・・。

そして、ある時は、休憩中の右翼の街宣車の人に声をかけ、あっさり車に乗せてもらわはりましたり、怪しげな旅行社の 北朝鮮パックツァーに参加してみはりましたり(これは、拉致被害者帰国以前です) ・・・。

こう書きますと、何だか ものすごい豪傑のように想像されますかもしれませんが、実際は、じつに飄々として 爽やかな好青年です。全く 屈託が無いのですね(^_^)。

ところで、今年もまた、息子の小学校時代の同級生・U君一家に お目にかかることができました。

毎年、この日・この場所で 必ずお会いするのです。

年々、息子達は成長し、環境も変化していきます中で、こうしてお互いに 年一度、昔を振り返り 懐かしむ時間を持てますことは、本当に 幸せなことですね(^^)。

これからも、メンバーが増えましたり 孫ができたりしましても、ず~っと、この日・この場所で お会いできますことを願いつつ、幸せな気分で帰路につきました。