祇園祭の山鉾巡行

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昨日の 祇園祭の山鉾巡行は、大雨で大変でした。

傘をさせる人はまだしも、鉾を引いたり輿を担いだりして、傘を持つことのできません人達は、もう全身ずぶ濡れで、痛々しいほどでした。

私も、主人と母、Y原氏とともに 八坂神社御旅所前の観覧席で見物の予定で、椅子にビニールを敷きましたり、傘をさしましたりしながら座っていましたものの、先頭の長刀鉾が通り過ぎ、2、3の山の後、月鉾が通る頃になりますと、雨脚が一層強まり、「もうこれ以上、ここに座っているのは無理(T_T)。」と、退散。

とりあえず、Y原氏の誘導で、開場しましたばかりのデパートへ入り、2階の喫茶室へ。 ・・・すると、窓から目の前に、巡行を見ることができます!   Y原氏の機転のおかげで、冷房の効いた中で お茶を飲みながら、ゆっくりと 巡行見物をすることができましたが、それにしましても、皆さんの体調が心配です。 今日、寝込んではる人もあるのではないでしょうか ・・・。

毎年、祇園祭が近づきますと、母達は テンションが上がります(^_^)。  10年前に、甥が 長刀鉾の お稚児さんを務めまして以来、律儀な母とY原氏は 皆勤賞で、巡行見物に行ってはるのです。

また、長刀鉾の お囃子方は、お稚児さんかカムロさんのOBしか務めることができませんので、甥も 毎年 祇園祭が近づきますと、お囃子の練習に参加し、鉾に乗っています。

お稚児さんは、本来 鉾町の子供から選ばれるのですが、今は 子供の数も少なく、そうばかりも言っていられません。ですので、甥は、まず 結納の儀式をしまして 鉾町へ養子に入りました。

そして、神様のお使いとなりますので、母親達も 手を触れることはできず、お稚児さんの食事の用意や身の回りのお世話ができますのは、父親のみと決められています。 ・・・とは言え、実際には その様なことは不可能で、日常生活は 普通にしていました ・・・ て ・・・ 書いて良かったのでしょうか ・・・(^_^;) ・・・もちろん、きっちりしてはる お稚児さんもあるかとは思います。

巡行当日は、やはり お稚児さんと一緒に鉾に乗れますのは、父親と祖父、カムロさんと お囃子方だけですので、母親や祖母は 鉾について歩かなければならず、今回のような大雨も大変ですが、暑く照りつけます太陽のもとも、また それはそれは大変でした。

けれども、この 「お稚児さん体験」は、母達にとりましては、とても大きく有意義な 思い出のイベントとして 心に残っていますようで、今でも毎年、祇園祭が近づきますと 特別な感慨が 湧いてきますらしいのです。 その様な訳で、今年も雨の中、「人混みはいややし~」と 抵抗しつつも 母に誘われまして行ってきました次第なのです。

祇園祭が過ぎましたら、いよいよ京都は夏本番に向かいます。今日は、まだ雨模様ですが、間もなく梅雨も明けますでしょうし、次の日曜日・土用の丑の日には 鰻をいただいて、この夏を 元気に乗り切りましょう(^o^)/。

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(追記)

これは、山鉾巡行のため、信号機の向きを変えてはるところです。数人の人が、アーケードの屋根に上り、ロープをかけて、手際よく向きを変え、巡行の妨げにならないように準備をしはります。これが始まりますと、「いよいよ巡行やなぁ。」と、私達も カメラを構える心づもりなどできるのです。