面白い取り合わせ☆

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先週末、面白い取り合わせのメンバーで、夕食を共にしました。

つい先日 主人が、祇園のクラブ 「柏木」 で、たまたま同席しました お魚卸業の社長・M氏と、柏木のママさん、主人と私の4人です。

M氏と主人は、先日の初対面の時、何か ウマが合いましたようで、この度の ゛お食事企画゛ となりました。

柏木のママさんは、生まれ年は違いますが、何と 私と同じお誕生日! 一時 風水に凝ってはりましたり、いつも和服姿でしたり、共通点がありますのは そのためでしょうか。 もちろん、ママさんは お話し上手でそつが無く、私は 無口で愛想が無い、という点は 正反対ですが・・・(^_^;)。

私と同学年になりますM氏とは、もちろん初対面ですが、とにかく面白い人でした! 何が面白いって、そのユニークな生き方が!

今は、社会的地位もおありで、本業は 順調にこなしてはるのですが、20代半ばの2年間、今で言いますところの バックパッカーとして 世界一周の旅をしはったのだそうです。

その時のことを、全身を使ってお話ししはるのが、面白くて面白くて、笑ってばかりいました。

とは言いましても、旅の間、「楽しい事」は ほとんど無く、危険な目にも たくさん遭ってはりますし、よくまぁ 生きて帰らはったなぁ・・・ という感じです。 

M氏によりますと、それまでの26年間、そして 旅をしてはりました2年間の重みは、人生において、全く違うのだそうです。

中でも、チベットで 「神に会った」というお話しは、印象的でした。

今でも難しい地域ですが、20年前のチベットは、戒厳令が敷かれ、自分なりに思いつく ありとあらゆる手段を昂じましても、入国することはできなかったそうです。 それが一転、不思議な出会いから しばらくの間の滞在が実現し、けれども 明日は出国という日に 病に倒れ、高地で空気も薄く、医療施設も粗末なもので、呼吸もほとんどできない状態となり、「このまま逝ってしまうのかなぁ・・・。」と 思ってはったそうです。

すると その時、「神に会った」のだそうです。 正確には、「神の存在を確信した」 という感覚だそうで、その後 回復に向かわれましたそうです。

その後も、5~10年に一度、「神を感じる」ことがあるそうですが、それは、自分が 「邪心も何も無い、真っ白な状態」の時に 限るのだそうです。

そして、「神と霊の存在は、体験からも 信じるけど、宗教は信じない。宗教は、人間のエゴで作られたもので、戦争も たいてい宗教がらみで起こっているし。」と。

基本的には、私も 日頃から それに近い考えを持っていますので、共感しながら聞いていました。

また、「インターネットの時代になっても、最終的にはアナログが大事。その点、柏木のママさんは、究極のアナログで、来る度に勉強になる。」とも 言ってはりました。

2年間のバックパッカー時代に培ったもののひとつは、「瞬時に善人か悪人かを見分ける技」なのだそうです。 悪名高いゴールデントライアングルなど、普通の旅行者が 絶対足を踏み入れることのできない危険な地域も経験し、そうでなければ 生きて帰れなかったと。

そして、今は、人間ウォッチングが趣味のM氏が、「究極のアナログ」と おっしゃる 柏木のママさん。 観察していますと、別々のお客様にも万辺無く気配りされ、政治・経済から風水まで どの様な話題にも対応され、ユーモアもあり・・・ 何の世界でも一流の人は、それぞれなりに独特のオーラを持ってはるのですね。 

もちろん、そのオーラは、研鑽を怠りましたり 不徳を積みましたりしますと とたんに色褪せてしまうものと、私は思っています。

他にも、M氏のお話しは とんでもなく ユニークで盛り沢山で、とてもとても書ききれません!

お食事のスタートが夕方の6時、その後 柏木に席を移しまして 0時半まで、ず~っと 喋りっぱなしのM氏、話題が得意分野になりますと 突然饒舌になります主人、うまいタイミングで参加しはりますママさん、そして 6時間半の間 ほとんど黙って頷くか笑っているだけでした私・・・ 何だか面白い取り合わせのメンバーで、面白い時間を共有することのできました 週末の出来事でした(^_^)。