炉開きのお茶会
昨年の5月、父が お茶室を建てまして、裏千家の 鵬雲齋大宗匠から 「閑清庵」という お名前をいただき、「お茶席披き茶会」を 催しました。
父のお茶室なのですが、父自身は 自分では お茶を点てませんし、また 母も弟もお嫁さん達も 茶道を習ってはいません。
・・・・といいます訳で、必然的に 父から 「任せるしね(^_^)。」と 申し渡され、私が 席主としまして お点前をすることになったのです・・・・けれども、何しろ 私も それまでは お稽古に行きましても 先生のおっしゃるとうりに ボーッと動いていますだけで、右から左に言葉が流れ、自分の頭には 全然入っていない状態でした。
そのため 荷が重く、内心 困ったことになったなぁ・・・と 弱気でしたが、一日で 一席8名前後、5席のお点前を 何とか こなすことができました。(実は、緊張のため お点前の手順を 間違えてばかりでしたが、皆さん 父とお話しなさっていまして、どなたも気づいていらっしゃらなかった・・・はずです(^_^;)。)
その時は、お酒と 会席料理のお席も 設けましたので、そちらの方は 母と お嫁さんの担当でした。 有無をも言わさず 巻き込まれてしまいました 母達は、たいそう しんどかったようで、「もう二度とイヤやし!」と言っていました。
そして、せっかくの お茶室は、その後 ほとんど使われること無く 1年半余りが経ってしまっていたのです。
さすがの父も、「せっかく建てたのに、一体どうなってるの?」と 心配になってきましたようで、本来なら 昨年11月にしなければなりませんでした 「炉開き茶会」を、今日 ようやくすることになりました。
と言いましても 今回は、何でも頼れるY原氏率いる 何人かのお手伝いの人達、友人のHさんと そのお姑様に、準備や お水屋を 担当していただく以外は、身内のメンバーで、シンプルに。
前回は、初披露とのことで、お道具類も それにふさわしく 重厚で 格調高いものを 揃えましたが、今回は 私の趣味で 気楽に コーディネートさせてもらいました(*^_^*)。
特に お気に入りは、写真の 風炉先屏風。(あまり よく見えませんが)日本画家、伊藤波留美さんの作品で、「日月草花」と 題され、その名のとうり 日と月、そして 私の大好きな花々・・・月下美人、月見草、蓮など・・・を 描いたものです。本当は、お茶室には はんなりしすぎるかもしれませんが、どうしても これが使いたかったのです。![]()
お抹茶碗も 全て白地のもので統一し、主菓子は 末富の 「落ち葉散り敷く」。
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お抹茶は 宇治平等院前、かんばやしの 「千古の白」。
お水指しは、先日 小嶋克山先生の工房で 買い求めました 「彩光釉薬」。淡い赤紫に ミントグリーンが滲んだ 美しい色合いで、好評でした。
母方の曾祖父は、晩年 温室の中に 畳を敷き、花々に囲まれ 茶道を楽しみながら過ごしたと 聞いています。 そして 祖父も、生涯 茶道を 趣味としていました。ですので、不肖ながらも、私が こうして (もともと自発的にでは なかったにせよ)茶道に関わっていますことを、きっと 喜んでくれていますことと思います(^_^)。
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