犬の実験
先日 TV番組で、「飼い主が 熊に襲われた時、熊に立ち向かって 飼い主を助ける犬は、100匹中 何匹か?」という 実験を していました。
熊の体臭をしみ込ませた 着ぐるみを着ましたスタッフが、犬のお散歩中 道路脇から のっそり現れて 飼い主を襲うふりをし、その反応を見る という企画です。
主人と 大笑いしながら 見てしまいましたものの、後で 犬が とても可哀想になりました。
中には 脇目もふらず 飼い主を置いて 一目散に逃げ出してしまう子もいましたが、腰が引けながらも 飼い主の側に立って 懸命に吠えている子や、逃げ出してしまったものの 少し離れた所から 泣きべそ顔で 熊に襲われている ご主人を 見つめている子など・・・心中察するに余りあり、それを 笑いものにしたり 「ダメな子」と 決めつけてしまうのは、あまりにも 人間の 不遜ではないかと、ちょっと 悲しくなりました。
その中で、飼い主を助けるべく 熊に立ち向かった子は 3匹。
「弱虫だから 逃げちゃうんじゃないかなぁ。」と 優しそうな ご主人が 言ってはりました子は、確かに 見るからに おっとりした感じでしたが、熊が ご主人に向かって行きました途端、瞬時に 激しい形相で 身を挺して 熊に飛びかかり、「この人と この子は きっと 普段から、強い愛情で 結ばれてはるんやなぁ・・・」と 涙。
けれども もちろん、足が すくんでしまったり、逃げ出してしまった犬達の飼い主が 犬に 優しくしてあげていないという訳では 全く無く、そういう意味でも 犬達の トラウマや その後の 主従関係を考えますと、少し 罪な企画でしたように思ってしまうのです。
・・・と言いつつ(ごめんなさい(^^;))、私が 一番 感動しましたのは、年配の どちらかというと 小柄な犬でしたが、熊が現れ 飼い主が 地面に 倒れ込みました時、一旦 道路脇の草むらに 身を隠して 様子を見ていました。そして 熊が 飼い主に近づいて行きますと、出て行って その前に立ちはだかり、姿勢を低くして 相手を睨みつけ 自分の体の何十倍もの大きさの熊に 飛びかかったのです。感動!
何が そこまで感動!かといいますと、この子は 一旦 冷静に 熊を観察し 熊が 自分より はるかに大きく強いであろう事を 認識しました上で、自分の恐怖心を 克服し、飼い主の救出に 向かったのです。カッコイイ! 飼い主は、本当に 冥利に尽きはったことでしょう。
ちなみに 写真は 我が家の さくらちゃん。家族以外に対しましては とても攻撃的で 気の強い子ですが、熊に出会いましたら・・・やはり すくんでしまうでしょうね・・・でも、可愛い(^_^)
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