logo

お問い合わせ

logo

食育研究室

No8:スイカ

スイカの塩麹一夜漬け
▲スイカの塩麹一夜漬け

暑くなると、冷えたすいかを食べたくなりますね。

すいかは果肉の90%以上が水分ですが、ビタミンやミネラルなどがバランスよく含まれています。昔からすいかは「体のむくみをとる」「腎臓によい」などと言われますが、これはすいかに含まれるカリウムによる効能です。カリウムは利尿作用が高く、塩分を腎臓から尿中へ排出する働きがあるのです。

また、すいかの赤色はカロチノイド色素の一種であるリコピンです。リコピンには強力な抗酸化力があり、体内に発生した過剰な活性酸素の働きを抑えます。実はすいかにはトマトの2倍程ものリコピンが含まれています。

すいかは体を冷やす働きがありますから、夏にほてった体を冷やすには良いのですが、冷え性やお腹の弱い方にはジャムやスイカ糖で食べる事をお勧めします。リコピンは、熱を加えても壊れませんので安心してください。

さらに、すいかに含まれる果糖・ブドウ糖は疲労回復作用を持っているため、即効性のあるエネルギー源としても、食欲が落ちがちな夏には、最適な食べ物です。

じつは、すいかは果肉以外の皮や種にも栄養が含まれています。種に含まれるリノール酸はコレステロールを低下させます。種を煎じて飲むだけでも効果があるそうですし、煎ると香ばしくなり、ナッツのように食べることが出来ます。

また皮(白い部分)は果肉よりも利尿作用が優れているだけでなく、抗脂肪肝ビタミン・イノシトールが多く含まれており、肝臓に脂肪をたまりにくくする作用があります。炒め物や煮物に利用する食べ方もありますが、わが家では、塩麹をまぶして一晩おいていただきます。歯触りも良くなり、サラダ感覚で、さっぱりたくさん摂れます。

さらに、皮に含まれるシトルリン(アミノ酸の1種)には、血管を若返らせる効果が期待できます。新陳代謝の向上や動脈硬化予防などその効能が注目されています。

ページの先頭へ